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明日になったら本気出せる

底辺Web系エンジニアの日記

「かけ算の順序を守れない」を理由に不採用にする会社なんて入るべきじゃない

かけ算の順序問題とは

1年くらい前だったかな?この問題が話題になったよね。わからん人のために解説するとこんな感じ。

100円のジュースが5つあります。あわせて何円になるでしょう?

100 × 5 = 500 ・・・ 正解
5 × 100 = 500 ・・・ 不正解

正確に言うと下は答えは正解だけど式が不正解ということらしい。
理屈としてはかけ算をはじめて習う子も、足し算はすでに習っている。だから、学習済みの足し算を手がかりにしてかけ算を理解させるので、上記の問題で言えば

100 + 100 + 100 + 100 + 100
よって
100 × 5

となるのが正しいということ。

「1個100円のリンゴが5個あります」の問題、「5×100=500」は不正解 掛算の順序にこだわる最近の小学校 - 痛いニュース
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1780417.html

かけ算の順序問題に対する意見

まず結論から言うと僕はかけ算の順序による成否に関して「否定派」である。

掛け算順序問題派閥チャート
http://anond.hatelabo.jp/20131119150928

これを見ると分かる通り、一部ネタっぽい部分があるものの色んな派閥がある。「かけ算順序問題」とでも検索するとかなりの数でヒットするし、どこもコメント欄が割とカオスになってるのでここではそういった議論をする気はない。以下に理由を記すけど一個人の意見だと思って読んでくれればいいし、本題は次の項なので別に読まなくてもいい

交換法則

かけ算を教える段階で交換法則なんて習わない。ただこの段階では教えないことであっても後々教える事柄として矛盾が発生しないか?と思う。「あの時の不正解が納得できない」となっても何ら不思議じゃない。第一交換法則なんて言われなくても九々の表を見てるだけでA×B=B×Aなんて自然と気がつくと思うんだ。むしろ不正解とするのではなく交換法則を教える足掛かりとする方が建設的ではないかと思う。

聞かれてることに答えている

正直聞かれてることに答えるなら途中過程なんていらないと思う。上の問題で言えば「500円」とだけ答えれば正解だしそこに途中がどうあれ知ったこっちゃない。日本語をしっかり変換した式を書いてほしいのであればちゃんとその旨を問題文に明記するべきだ。大体答えが正解で式が不正解でどういう状況だよとか思っちゃう。

子供に与える影響

実はこれが個人的に一番強い理由。正直先生が意地悪で☓をつけているようにしか感じ取れない。小学生だった頃にこういう理由でテストで☓をもらっていたら、おそらく僕は未だに根に持っていたと思う。

そんな会社こっちから願い下げだ

ここからが本題。かけ算の順序の問題なんてどうせ水掛け論にしかならんのは分かってるし、先ほど書いたのは僕の一意見だと思ってくれればいい。
ただこの下のエントリーに関しては意見を言わせてほしい。というかこれを見て書いたんだけどね。

かけ算の順序を守れない大学生が不採用になる理由
http://ya.hatenablog.com/entry/2013/12/11/102738

釣り目的の創作記事っぽくて炎上商法を狙ってる気がしないでもないけど(現にコメント欄は荒れてるわけで)、就活生の不安を無駄に煽ってる感じがイラっとしたから書いてみる。「かけ算の順序を守れない」を理由に不採用にする会社なんて入るべきじゃないというタイトルにしたけれど、実際のところはこの記事に対する反論が本題

そもそも話の前提がおかしい

> A君が書き込んでいた内容とは、ネット上で話題になっている算数の指導法について。小学校ではかけ算に順序があるものとして教える。その指導法を批判する意見がインターネットには多い。A君はかけ算に順序があるのはおかしいとして、小学校の教師を批判していたのだ。

ここでの小学校の教師というのは教師一般という集合のはずである。

> 「生徒にとって学校の先生っていうのは上司なわけ。君はかつての自分の上司を批判していたことになる。君を採用したら、昔の上司の悪口をネットに書き込むだろうね」。

ここの学校の先生というのは特定個人の教師となっている。「かつての自分の」とついた以上特定個人だよね。これ以降特定個人の教師という前提で話が進んでいる。

というわけで2つの連続した文章、因果関係があるようで全くない。もしこの話を成立させるには以下の3点のいずれかが必要。

1. 実は最初から特定個人の教師を批判していた
「A君はかけ算に順序があるのはおかしいとして、自分の恩師を批判していたのだ。」ということであれば話は繋がる。であればタイトルがおかしい。「かけ算の順序を守れない大学生が不採用になる理由」というタイトルじゃなくて「自分の恩師を批判をする大学生が不採用になる理由」というタイトルにでもするべきだ。

2. 「かけ算の順序の成否を否定する」という行為そのものが「自分の恩師を批判する」ということになる
大学生の恩師と面接官が実は知り合いで、かけ算の順序の成否を否定した段階でその大学生の恩師を否定してるということであれば話は分かる。「お前はその批判意見を述べただけでかつての恩師を否定してるんだよ!」ということ。が、そんな特殊な状況なんて一般論として議論すべき話じゃない。そもそも教師の中にもこのかけ算の順序問題に否定派はいっぱいいる。

3. 「かけ算の順序を守れない大学生」はすべて「自分の恩師を批判する」
この面接官が「こいつはかけ算の順序を守れないから自分の恩師を批判する人間だ。そしてそのうち上司の悪口も言う。そうに違いない」と思うなら納得。そうであればもう何も言うまい。そんなやつを人事に選んでる時点でその会社に未来はない。


というわけでよくよく見ると話の前提からおかしい為、この段階で議論の余地なんて残されていない。この内容で「どこよりも信頼できる就活ニュースサイト」と謳ってるのは正直どうかと思う。まぁこれで話を終えてはつまらないので筆者の釣りに乗ってみる。

意見の多様性の否定

かけ算の順序の意見に多様性があることなんてちょっと調べれば分かる。かけ算の順序問題を批判するのも一意見だし、同様にこの面接官の「先生がそういうからかけ算には順序がある」というのも一意見にすぎない。ただこの面接官は大学生に対して、大学生が知る由もない「社会人」としてとかいった体のいい決まり文句と共に自分のエゴを押し付けてるだけにしか見えない。

上司の意見を否定する=上司に評価されないような人材

こんな等式が成り立つような感じで書かれている。が、決してそんなことない。少なくともうちの会社ではそうだ。というか上司が明らかに間違った意見を出すときには明確に下からも否定しなければいけないし、それが逆に評価の向上に繋がったりもする。上司が明らかに間違っていると知りつつもそれを否定しないと逆にこちらの身が危うくなることだってある。まぁ最終的には上司の責任なんだろうけど。
少なくとも僕自身はそうしてきたし、それで上司の信頼を勝ち得た部分もある。僕も採用を担当することがあるが、何も言わない人物より間違いなく自分の意見を世間に発信しているこの大学生を評価するよ。
この等式が成り立つ会社もそりゃあるんだろう。ただ、すべての会社がそうなっているかのように書いてるところが納得いかない。お前のいた会社ではそうなんだろう、お前のいた会社ではな。イエスマンしか評価されないような人事制度の会社なんて入らなくていいわ。

最終的にはダブルスタンダードになると予想

では仮に筆者の言うとおりにブログに「僕はかけ算の順序に成否はあると思います。なぜなら先生がそう言ったからです。」とでも書くとしよう。多分だけどほとんどが「お前は主体性がないのかとかうんちゃらかんちゃら」言うと思うんだよね。このことに限らないけど、ダブルスタンダードとかダブルバインドなんて実は社会では日常茶飯事なんだよ。僕自身「分からなかったら何でも聞いてね」と言っておいて「ちょっとは考えてから来てください」ということをしてしまった経験がある(本位は違うんだけど)。
状況次第っていう魔法の言葉なんだろうけど就活の時においては唯一正解の答えはこれだと思うんだ。なぜって?僕は新卒の就活なんて8割が運だと思っているからね。
とりあえずまとめるとこんな会社に面接にいったA君は時間を無駄にしたね。どんまい。といった言葉でもかけておこうか。